東大病院への多言語医療受付支援システムM3(M-cube)の設置のご案内

報道関係者 各位

 

多文化共生センターきょうと(京都市下京区)、東京大学医学部附属病院(東京都文京区/以下、東大病院)和歌山大学システム工学部デザイン情報学科吉野研究室(和歌山市)は、医療現場(病院)において日本語の手助けを必要とする外国人と医療者とのコミュニケーションをサポートするシステム、「多言語医療受付支援システムM3(以下、M-cube)」を東大病院へ設置しました。

 

M-cubeは、病院での受診の流れや病院内の地図を検索したり、受付や会計の際や医療従事者と会話をする際に多言語(中国語・ハングル・ポルトガル語・英語・日本語)で行ったりすることができます。結果をプリントアウトし、医療従事者等に見せることで、ことばの通じない国でも、病院の受付手続きや会計を行ったり、医療従事者とのコミュニケーションをとったりすることができます。

 

現在日本には221万人を超える外国人の市民が暮らしており、東京都にはそのうち40万人が暮らしています。近年、日本人の間でも救急患者の受け入れ拒否の問題が大きくなっていますが、外国人においては、以前から「言葉が通じない」ことを理由にした医療機関での受診拒否問題が発生しています。その中には不幸にも適切な治療が受けられないまま亡くなった外国人患者もいます。医療現場における言葉の壁は、命に関わる重要な問題です。

 

 多文化共生センターきょうとでは、在住外国人支援を行うNPOとして医療とことばの問題を解決するため、京都市内で年間1700件を超える依頼を受け、約10年間にわたって医療通訳者を派遣しています。また、2007年より和歌山大学と共同で、医療通訳派遣の経験や現場ニーズをもとに、病院の受付手続きや問診を多言語で行うシステムの開発を始めました。同システムは、現在、京都大学医学部附属病院、洛和会音羽病院、京都市立病院で運用されています。

 

東大病院は、ホームページを4ヶ国語対応にするなど、国際化に対応した取り組みを行っています。今回、関東で唯一のM-cube導入病院となることで、より多くの外国人患者様に対し、多言語での受診の機会を提供できると考えています。

 

東大病院のHPでもご紹介しています

 

【お問い合わせ】

特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと

代表:重野亜久里(担当:前田)

所在地:京都市下京区五条通り高倉角堺町21 ジムキノウエダビル206号

Tel:075-353-7205(月~金 10:00~18:00)

E-mail: info@tabunka-kyoto.org