当センターは、医療通訳の育成と配置を促進し、モデルとなる拠点医療機関の整備を行う厚生労働省の「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」実施にあたり、本事業を受託した一般財団法人日本医療教育財団の委託を受け、「医療通訳育成カリキュラム」および「テキスト医療通訳」の作成を担当しました(平成25年度)。
平成26年度実施された「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」は、外国人患者を受け入れるにあたって医療機関や在住外国人から課題とされてきた(1)医療通訳の育成、(2)検査内容説明書等 の各種患者説明文書の多言語対応、(3)多言語の医療通訳とのネットワーキング形成に取り組む事業です。
平成25年度に作成した、「医療通訳育成カリキュラム」は、2010年に作成した医療通訳共通基準をベースに、医療機関の雇用を前提とした専門医療通訳者の育成に必要なカリキュラム基準の策定を行いました。
策定にあたっては、「多文化共生センターきょうと」と「多言語社会リソースセンターかながわ」のメンバー、医療、通訳分野の専門家で構成する 医療通訳育成カリキュラム基準作成委員会によって「医療通訳育成カリキュラム基準」が作成されました。ここには、医療通訳の定義、研修で取り上げるべき項目、研修対象、実施方法、実習方法など研修を実施するための規定が書かれています。
この基準は、平成29年度に医療現場の実態に即したものとすべく、改訂・作成方針の検討及び内容の確認を経て、改訂を行いました。あわせて、それに準拠した指導要綱と、テキスト「医療通訳」の改定を行いました。
・指導要綱
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