「伝わる翻訳」は、「伝わる日本語」から生まれます

「妊娠中は自転車に乗らない方がいいです」

 

普通の日本語の文章ですが、試しに、

「妊娠中」、「自転車」とインターネットで検索してみましょう。

 

たくさんの新米ママたちの声が見つかります。

 

「なぜ乗ってはいけないの?」

「妊娠○週目までなら乗ってもいいの?」

 

そして、たくさんのアドバイスも見つかります。

 

「腰を浮かせて乗ったら大丈夫」

「お腹が大きくなって、身体のバランスが悪くなる妊娠○週目までは乗っても大丈夫」

「でこぼこ道などの振動は、流産の危険があります。平坦な道なら大丈夫」

「自転車に乗ると下腹に力がかかるため、乗らないで」

「何を言われても、自転車以外の移動手段がないから、私はずっと乗っています」

 

同じ「日本人」でも、読み手によって、バラエティに富んだ疑問とアドバイスがみつかります。

 


伝えたいことはなんですか??

「下腹に力がかかる」のがよくないので、乗らないでほしいのであれば、

「腰を浮かせて乗っ」ても、よくないでしょう。

 

流産の心配ではなく、お腹が大きくなってバランスが取りにくいから、という理由であれば、妊娠初期は乗っても大丈夫でしょう。

 

読み手の解釈によって、アドバイスも全く意味のないものになる場合もあります。

 

このように、「伝わる翻訳」を作るための「伝わる日本語」文章の作成は、

外国人のためだけではなく、日本語の文章を読む人のためでもあるのです