京都市医療通訳派遣事業 医療通訳養成講座 2007

多様な背景に配慮した支援技術を身につけよう

日本で暮らす外国人にとってことばの壁は大きな問題です。外国人が医療機関に受診したとき、医療通訳者の存在は患者と医師・病院をつなぐパイプであり、 異文化間の橋渡しを行い、不安を緩和してくれる重要な存在です。 当講座では外国人医療に関わる専門家をお招きし医療通訳に必要な知識や姿勢、 技術を学び、医療通訳者としての実践力を身につけます。
※当講座は語学力の向上を目的とした語学講座ではありません

日時:2007年9月29日~(全5回開講)
会場:京都市国際交流会館(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)  
企画・運営 特活)多文化共生センターきょうと


第1回「支援に必要な基礎知識」 9月29日(土)
日本における在住外国人の現状、医療現場で活動する上で必要な基本姿勢や 外国人を支援するために必要な基礎知識について学びます。

●講師:高嶋 愛里 京都市医療通訳派遣システム事業  医療通訳コーディネイター・看護師
    重野 亜久里 特活)多文化共生センターきょうと 代表(講義・通訳ロールプレイ)


第2回 「医療通訳を知る・通訳技術を学ぶ」10月20日(土)
「通訳技術を学ぶ」現場で活かす通訳技術を体験型で学びます。
●講師 西村 友美 さん 京都橘大学 英語コミュニケーション学科教授

 

●Guest Speaker 
新田哲也(京都市医療通訳システム事業 中国語受診サポーター)
「医療通訳を知る」現場で医療通訳として活躍している方をお迎えし現場の話体験、思いなど語っていただきます。


第3回 診察場面で必要な知識-産婦人科・小児科編 11月25日(日)
多くの外国人患者に対応されている医師の方々をお迎えし現場の事例をお聞きすると 共に現場に必要な知識について学びます。

●講師 笠原 恭子さん (産婦人科医) 松澤 重行さん (小児科医)
◆Work Shop 「通訳実践ロールプレイ」母子手帳


第4回 医療現場でよく出会う場面(検査)の知識」12月8日(土)
医療機関でよくおこなわれている検査の種類や流れ、患者に説明にする際に使う用語、検査時に 通訳者が気をつけるポイントなどについてお話していだきます。

●講師 講師 田中 實 さん 滋賀県立精神医療センター 臨床検査技師 
    講師 渡辺 恵美さん 放射線技師 
◆Work Shop 「通訳実践ロールプレイ」検査


第5回「患者に信頼されるためのコミュニケーション」2008年1月27日
患者と医者の言葉の橋渡しを行う通訳者には患者・医師両者の信頼を得ることが 望まれます。今回は医療者の中で患者と接する機会が多い看護職者から患者に信頼 されるためのコミュニケーションを学びます

●講師 横川 裕美子 さん 京都橘大学 看護学部看護学科准教授
◆Work Shop 「通訳実践ロールプレイ」 入院場面