第6回:医療分科会「多様化する医療の現状と展望」のパネリストを紹介

 医療分科会ではさまざまな特色を持つ病院から、パネリストをお迎えして外国人患者への取り組みを紹介します。今回は、パネリストの先生方について少し紹介してみたいと思います。

 

井田健先生公立甲賀病院顧問・外科医)
 外国人患者の手術の経験から外国人医療に関心を持ち、2000年に「びわ湖国際医療フォーラム」を設立されました。この学会は外国人医療、国際医療に関心のある医療関係者、通訳者、NPOの関係者、研究者など、多様な人たちが集まっているちょっとおもしろい場です。

 また、2011年からは在住外国人患者の受け入れのため、滋賀県内の3病院が連携し、創設した「滋賀県多言語医療通訳ネットワーク」の会長として、病院内の多言語対応システム機器の整備、医療通訳者の雇用と通訳サービスの提供を行う事業にも取り組まれています。年間2000件を超える通訳対応をされていこと、病院が主体となって実施している点において注目の事業です。

 

「滋賀県多言語医療通訳ネットワーク」紹介記事


沢田貴志先生港町診療所所長・総合内科専門医)

 ここであえて紹介しなくてもすでにご存知の方も多い有名な先生なのですが、少し紹介させていただきます。先生の所属されている「港町診療所」では、健康保険に加入できない外国人のために港町健康互助会という会員制医療制度を設けています。加入が認められれば、毎月2000円の会費と医療費用の3割を負担すればよいという制度です。この制度は1991年からスタートしてすでに10年以上も運用されており、海外のNGOでもお手本にされています。

 多数の外国人患者の診療に携わる一方で、「シェア=国際保健協力市民の会」で在日外国人の医療相談や「MICかながわ」 で医療通訳者の育成に関わるなど様々な分野から在住外国人の医療保健についての活動をされています。何度もお会いしていますが、いつもとても若い!私たちは先生は年を取らないのでは!?と信じています。


全国会議への道は会議開催に向けてチラシやwebではお伝えできないプラスαの情報や会議の内容をちょっとだけ先どって紹介していくブログです!これまでのブログをみる