第1回文化とコンピューティング国際会議 2010

「医療の多言語支援」

グローバル化が進む中、国境を越え人の移動が活発になった。日本社会においても220万人を超える多様な背景を持つ外国人が暮らしており多様な場面においてことばの違いは大きなバリアとなっています。特に医療における言葉の壁は,命に関わる重要な問題です。
当 企画は京都大学で開催される第1回「文化とコンピューティング」国際会議の分科会「医療の多言語支援」として実施します。外国人支援を行う現場の視点から 医療通訳についてクローズアップしていきたいと考えています。セッションでは、医療通訳制度を実施している「韓国・英国・米国・香港」の医療関係者、通訳 者をインターネットを介して繋ぐ国際WEB会議、インターネットを活用して、掲示板上で「医療通訳」についてディスカッション、ICTを活用し多言語での 支援を行う事例報告を企業、行政、大学、NPOの各事例報告を行います。

2010年2月22日(月曜日)午前10時〜午後17時30分

会場:京都大学 吉田キャンパス構内
百周年時計台記念館 交流ホール2(〒606-8501 京都市左京区吉田本町)
企画:多文化共生センターきょうと

医療通訳をつくりだす力 -英国.米国.韓国.香港.日本の医療通訳 10:00-12:00

会場:京都大学百周年時計台記念館 交流ホール2

英国、米国、韓国、香港、日本の5カ国を同時に繋いだ国際web会議を開催する。当会議では5カ国の医療通訳をめぐる状況や歴史、法制度、社会背景など比較しながら互いに新たなヒントとネットワークをつくっていきたいと考えています。※当会議は日本語で行います。

パネリスト
・塩野さゆりさん (英国)看護師
The National Hospital for Neurology Neurosuregry University College London Hospitals Trust)
・斉藤美穂さん(米国)医療通訳者
・LEE JUNGNAMさん(韓国)保健福祉家族部、韓国保健福祉人材開発院
              医療通訳者養成課程 第1期修了生 
・杉原慧蘭さん(香港)看護師 京都市医療通訳派遣制度医療通訳者
・重野亜久里 (日本)特活)多文化共生センターきょうと代表
              保健医療事業コーディネイター

交流会、ディスカッション 13:30-15:00

国際web会議の第2部として各国の「ことばと医療にかかわる人たち」がインターネットを介して医療通訳についてのトピックについてディスカッションをします。ディスカッションでは多言語の掲示板を活用します。

ICTを活用した多言語医療支援  15:45〜17:30

会場:京都大学百周年時計台記念館 交流ホール2  

 

ICTの発展により、ICTを活用した多言語支援ツールの開発が進んでいます。ICTにおける 企業、行政、大学、NPOの取り組みを紹介します。

「ITを活用とした多言語医療支援の取組み」
-多言語医療受付支援システム(M3)多言語医療用例収集システム(TackPad)
和歌山大学工学部 宮部真衣さん 福島拓さん 吉野孝さん

「Language Grid Toolbox」
-多言語コラボレーション支援のためのオープンソースソフトウェア
独立行政法人 情報通信研究機構 言語グリッドプロジェクト 村上 陽平さん

「看護や介護の仕事をする人たちを支援する-日本語でケアナビ」
 国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員 田中哲哉さん

「音声合成の技術で多言語支援-AI TALK」
株式会社エーアイ(AI) 代表取締役 吉田 大介さん