第4回医療通訳を考える全国実践者会議
「医療通訳の現在・未来を考える」
医療通訳を考える全国会議では、医療現場におけることばの問題に取り組んでいる行政、国際交流協会、NPO、医療関係者、通訳者などが集まり、医療通訳における課題の共有や解決に向けた議論を行ってきました。第4回「医療通訳を考える全国実践者会議」では、医療通訳や外国人医療に関わる国内外の注目すべき潮流をテーマに取り上げ、医療通訳の今、そして未来について考えていきたいと思います。 報告書発売中!!!
・「カリフォルニア州における通訳認定制度」CommuniCal Program(法案1263)ダイジェストをダウンロードする(報告書をご購入いただいた方のみの特典です)
日時:2013年12月15日(日)終了しました
時間:10:00~17:30(受付開始時間 9:30〜)
場所:関西医科大学枚方学舎(大阪府枚方市新町二丁目5番1号)
参加費:2,500円(資料代込み)*当日受付にてお支払いください
主催:特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと
関西医科大学 医学部公衆衛生学講座
「移民国家はいかに通訳認定制度をつくったか?」 移民国家における通訳認定の取り組みから学ぶ
ヨーロッパにおけるコミュニティ通訳の現状—国際コミュニティ通訳会議「InDialog」報告
2013年11月ドイツ・ベルリンで行われた「In Dialog2013」は政府、政策立案者、サービス提供者、研究者、トレーナー、通訳者、異文化間メディエーター等が集まり、「通訳」について議論する国際会議です。「In Dialog」で議論、報告された「ヨーロッパにおけるコミュニティ通訳の今」について報告します。
カリフォルニア州における認定通訳制度(CommuniCal Program)
アメリカ・カリフォルニア州では、2014年から英語力が十分ではないメディケイド対象の患者に対し、NPOなどと連携して認定通訳者を育成、認定、派遣を実施します。来年4月より始まるコミュカルプログラムについて、いち早く紹介します。
スイス連邦における通訳認定制度
スイス連邦は26のカントン(州)から構成される連邦共和国であり、約795万人の人口の約22%が外国人が占める移民国家です。スイス連邦はフランス、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、イタリアと国境を接しており、これまで歴史的に多くの移民や難民を受け入れてきました。1991年より勃発したユーゴ紛争による東ヨーロッパ移民の流入を契機に連邦政府は2004年より認定通訳制度をスタートさせました。現在、60言語、850人のスイス認定通訳者(Schweizerisches Zertifikat INTERPRET)がいます。通訳者の育成と認定は通訳基準に従い9つの移民支援団体が行っており、20つの団体が認定通訳者の派遣を行っています。スイス連邦における通訳者の養成、認定、派遣を中心に紹介します。
「通訳の質」とは何でしょうか?本分科会では、医療通訳が備えるべき「質」の基本を考えると共に、「質」を備えるためにどのような育成(研修)が必要かを議論していきたいと思います。
座長:多文化共生センターきょうと 代表 重野亜久里
「医療通訳の質とは?」
プロの会議通訳者であり、看護師でもある渡辺先生に、通訳者、看護師の両方のの視点から「医療通訳の質」について語っていただきます。
渡部富栄
(大東文化大学大学院・青山学院大学兼任講師・会議通訳者、翻訳者、看護師)
グローバル化に伴い、医療業界でも外国人患者を受け入れる機会が多くなってきており、各医療機関の特徴にあわせた外国人患者対応が行われはじめています。本分科会では、各医療機関の現状や様々な取り組みを通して、医療機関の国際化に向けた今後のビジョンについて考えていきます。
座長:南谷かおり(地方独立行政法人りんくう総合医療センター国際診療科 部長
)
パネリスト
沢田貴志 神奈川県勤労者医療生活協同組合港町診療所 所長
井田 健 公立甲賀病院 顧問、滋賀県多言語医療通訳ネットワーク協議会 会長
秋山智弥 京都大学医学部附属病院 病院長補佐、看護部長
菱川良夫 兵庫県立粒子線医療センター 名誉院長、メディポリスがん粒子線治療研究センター センター長
パネルディスカッション 「多様化する医療の現状と展望」